<本屋大賞2023>発表されました!
大賞は、凪良ゆう『汝、星のごとく』講談社 です!
2位~10位もこちらからご覧いただけます。(本屋大賞https://www.hontai.or.jp/)
しかし、せっかくなのでここでもご紹介。
2位 安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』集英社
3位 一穂ミチ『光のとこにいてね』文藝春秋
4位 呉勝浩『爆弾』講談社
5位 青山美智子『月の立つ林で』ポプラ社
6位 小川哲『君のクイズ』朝日新聞出版
7位 夕木春央『方舟』講談社
8位 町田そのこ『宙ごはん』小学館
9位 寺地はるな『川のほとりに立つ者は』双葉社
10位 結城真一郎『#真相をお話しします』新潮社
どうでしょう?
この本読んだよ、という方もおられるでしょう。
ちなみに私は、どれも読んだことがありません。本当に書店員かどうか疑われても仕方がないレベルです。しかし、別の記事で申告しましたが、私は文庫派なのです。単行本で買いたいのはやまやまですが、諸事情がありまして(主にフトコロ)。
そのため、私は時代に取り残される「置いてけぼり書店員」でもあります! (堂々と言うことではないですが)
さて、大賞の『汝、星のごとく』の著者、凪良ゆうさんは、本屋大賞2020でも『流浪の月』で大賞を受賞されています。2回受賞ってあるんだなと思ったのですが、そもそも本屋大賞が「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本」がコンセプトなので、全国の書店員さんが「売りたいー」と思う本を書いてくださる作家さんだということでしょう。
凪良さんのスピーチも、気持ちが伝わる素敵なお言葉でした。
人を思いやれるって素晴らしいことですね。
そんな方だから、人の心を動かす作品を生み出せるのだろうなと感じました。
『汝、星のごとく』の内容は、瀬戸内の島で育った暁海(あきみ)と、島に転校してきた櫂が、お互いに惹かれ合い、すれ違い、成長していくお話だそうです。
内容に関しては、読んだ方の感想などがネットではたくさん読めますので、そちらを参考にされてください。
置いてけぼりも読むのが楽しみです。
凪良さんは、BL作品を書かれていた作家で、2022年にドラマ化された『美しい彼』も凪良さんの作品が原作です。昔ほどBL作品に抵抗感がなくなっているようで、原作本も品切れになるくらい売れていたようです。ちなみにドラマは私も観ました。なんだか、「むずがゆい」と思った印象が残っています。
「本屋大賞に選ばれた作品は、映像化される」という噂がそこここで聞かれます。確かに大賞を受賞した作品は、ほぼ映像化されています。アニメ化というのもありますが、本屋大賞2022の大賞作品『同志少女よ、敵を撃て』と合わせて、映像化がどうなるのか楽しみです。
突然ですが、私は雑誌『スピン』(河出書房新社)を読んでいます。
今回3位になった『光のとこにいてね』の一穂ミチさんの新作『ハイランド美星ヶ丘』が連載中です。まだ3回目ですが、続きを楽しみにしている作品のひとつです。
新しくできた団地に暮らす人々の生活がそれぞれの視点から描かれていて、それが今後どう絡み合っていくのか、いかないのか、妄想が膨らむ作品です。ぜひ期待を裏切っていただきたい。
☆『スピン』は年4回発行で、16号までの発行と決まっている雑誌です。
今回も、最後までお読みいただきありがとうございます。