こんにちは!
お気に入りの曲を見つけると、それを延々とリピートする1ミリ書店員です。
歩くリズムに合っていない曲の時は、歩き方が若干ぎくしゃくしています。
以前から思っていましたが、時が経つのは早すぎやしませんか!?
少し前に年が明けたと思っていたのに、もう師走。
「時間が解決してくれる」
と、時間に色々な事を背負わせて生きてきましたが、そうも言っていられなくなりました。
時間に追い立てられています。
時間を甘くみていました。
しなければならないことをどうにかしているだけで、今日にいたります。
右のものを左において、下のものを斜め前に置いてみたりして、結局上の方に持ち上げて……
そんなことして一年が過ぎていきました。
何のことを言っているのか分からなくなってしまいました。
忙しさが1ミリしかない私を削っていきます。
「700マイクロ書店員」とかに改名しないといけなくなったり!??
神様でいいので(不敬)、助けてください。
最近も小説は読んでいます。
ク・ビョンモ『破砕』、ヴァージニア・ウルフ『青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集 』、スティーブン・キング『書くことについて』など、その間に雑誌スピンをはさみ、web連載の小説やマンガを読みふけっています。
部屋で、彫像のように、じっと、しながら。
健康的かどうかの問題は、地平線の彼方に音速で投げつけています。
はやいはやい。
読もうと思った本をどこで知ったものかが、まったく分からないことが多くて、困っています。
読んだ本が面白かったときに、その人、もしくはその媒体での他の紹介本を読もうとしても、探せません。
「メモをとれ」というご指摘が聞こえてきますが、まあ、そうなんですよね。
自業自得です。
ク・ビョンモ『破砕』は、女の人がある男から攻撃する術を教わるという内容のお話でした。
面白そうだなと思って読み進めたのに、あまりの短さに驚いた本です。
事前情報無しに読んだので、そのあとに続く著者のインタビューなどを読んで納得しました。
『破砕』は同じ著者の『破果』という作品の主人公の過去のある一時期のお話でした。
『破果』は高齢女性の凄腕暗殺者が主人公です。
これを知っただけで、なんと興味深い登場人物なのだろうかと、『破果』は読まねばならぬと思いました。
ヴァージニア・ウルフ『青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集 』は、私の初ヴァージニア・ウルフでした。
読んだことのない作家でしたが、聞いたことがある名前なので、それなりに有名な作家だろうとは思っていました。
「青と緑」というタイトルも、何となく素敵だなと思って読み進めたのですが、1ミリの私にはサイズが合わなかったのか、なんとも言い難い作品でした。
短編集なので、短いお話がいくつか入っていたのですが、一言で言うと「わからん」でした。
読んで理解する才をあまり持ち合わせていないことは重々承知でしたが、それにしても「わからん」でした。
この本には、解説が40ページくらい入っているのですが、それを読んで「わからん」理由が分かりました。
ヴァージニア・ウルフは「意識の流れ」という手法で表現する作家だと。
「意識の流れ」とはなんぞや。
簡単に『ウィキペディア(Wikipedia)』様で調べました。
「人間の精神の中に絶え間なく移ろっていく主観的な思考や感覚を、特に注釈を付けることなく記述していく文学上の手法」だそうです。
私たちが頭で考えていることは、必ずしも理路整然としていることばかりではないでしょう。
色々なきっかけで、さまざまな思い出や経験、風景に結びついていきます。
私の語彙力でいうところの「話が飛ぶ」ですよ。
それを知って、そりゃ無理に理解しようとしてもできないわな、と諦めました。
ただ、文章にハッとさせられることは多かったです。
「彼女は自信の独立した悲哀を持っている。」
「それから彼女は人生に視線を戻した。」
こういった言葉は、今の私の心に響きました。
ヴァージニア・ウルフに関しては、もうひとチャレンジ! ということで『ダロウェイ夫人』を読んでみようかなと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。