こんにちは。
最近、サクサク読書しているのに、本の感想が書けない1ミリ書店員です。
理由は、アニメ「進撃の巨人」を視聴中だからです。
先日から、シーズン1から視聴していて、今やっとシーズン5です。
シーズン7まであるので、ちょっと長い道のりです。
人間を食べる巨人に対抗するだけのお話だと思っていましたが、違いました。
想像以上に面白いです。
人間くさくて、でも、何本もネジが外れている感じ。
このアニメ視聴のきっかけにもなったのですが、坂東眞理子さんの著書『思い込みにとらわれない生き方』を読みました。
そこに「アンコンシャス・バイアス」という言葉が出てきます。
この本で初めて知った言葉です。
「無意識の思い込み」という意味です。
この言葉で、あるBLマンガで読んだシーンを思いだしました。
会社で性的指向を公にしていない主役カップルに対して、二人の関係に引っかかるものを感じていた脇役が、偶然休日に二人に出会ったことで、「二人は付き合っているのか」と納得し、「自分にはそういう偏見はないから大丈夫」と二人に伝えるシーンです。
主役カップルはそれを否定し、主役はその場を立ち去りますが、主役の相手役が「偏見がないという人が一番偏見があるんじゃないかと思う」ということを脇役に言います。
脇役には全く悪気はなかったのですが、それを言われる人間がどう思うか、という想像力に欠けていただろうことは、私にも分かりました。
他人の意見に左右されていない自分の意見を言っているだけ。
自分は経験に基づいて、導き出した事実を言っているだけ。
ある事柄について深く考えたことがなく、そこまでの知識がないことから起こるものが、無意識の思い込み・偏った見方、アンコンシャス・バイアスなのかな、と。
世界は思い込みに満ちている。
興味があれば、『思い込みにとらわれない生き方』をぜひ読んでみてください。
それを読んで「解釈が違うじゃん」と思われたらごめんなさい。
私の表現力、伝達能力の低さを笑ってやってください。
そしてなぜ、それが「進撃の巨人」の視聴につながるかというと、この作品にバイアスをかけて、観るのを避けてる自分に反省したからです。
原作も人気で、アニメも完結まで制作されるということは、人気の理由があるはずだと考え直しました。
観ずに嫌がるのをやめなきゃ。
観て、知って、考えてから、好きかどうかを判断しようと。
だって、面白いものを見逃す手はないのですっ。
実際に視聴してみて、先が気になる面白さです。
巨人が人を喰うというだけのお話ではなかったわけです。
「進撃の巨人」の世界の中でも、バイアス、アンコンシャス・バイアスは機能していると感じました。
いたるところで、「そりゃないよ~」と嘆きながら、結末を予想するのも難しいお話ですが、最後まで完走します。
吉田秋生さんの『BANANAFISH』のように、「お話として面白いのに、二度は読めない・観られない」ということになるかもしれないと、感じています。
余談
「進撃の巨人」のアニメ視聴のきっかけになったことがもう一つあります。
ネットで、アニメの最終話放送前に、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で取り上げられたと知ったんです。
アニメ制作のプロの現場を取材したものかと思っていたのですが、どうやら登場人物たちが出演していたらしいと聞いて、なんだか詳細がよく分からなくて。
残念ながら、我が家はテレビがないので視聴はしていませんが、それもあって、アニメを観よう! となったんです。
今、プライムビデオで観ています。
どんな結末が待っていることやら。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございます。