こんにちは。
免許の更新が無事終わり、やることリストを一通り終わらせた1ミリ書店員です。
前回の免許更新時に、うっかり更新期間を逃してしまい、面倒なことになったので、無事終えることができて、ほっとしています。
第169回芥川賞、直木賞候補作が発表されました(2023年6月)
やってまいりました。
年2回の芥川賞・直木賞の候補作発表です。
2023年上半期はどんな作品が候補作として選ばれたのでしょうか。
芥川賞候補作
- 石田夏穂(いしだ かほ)『我が手の太陽』群像・2023年5月号、講談社
- 市川沙央(いちかわ さおう)『ハンチバック』文學界・2023年5月号、文藝春秋
- 児玉雨子(こだま あめこ)『##NAME##(ネーム)』文藝・2023年夏季号、文藝春秋
- 千葉雅也(ちば まさや)『エレクトリック』新潮・2023年2月号、新潮社
- 乗代雄介(のりしろ ゆうすけ)『それは誠』文學界・2023年6月号、文藝春秋
直木賞候補作
- 冲方丁『骨灰』KADOKAWA
- 垣根涼介『極楽征夷大将軍』文藝春秋
- 高野和明『踏切の幽霊』文藝春秋
- 月村了衛『香港警察東京分室』小学館
- 永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』新潮社
これ読んだよっていう方もいらっしゃるでしょう。
例によって、1ミリ書店員はどれも読んでおりません。
あえて流行に乗り遅れていると申し上げておきましょう。
本屋にいると、皆さんに本をお買い上げいただくので、うっかり買った気になっている時もあるんですよね。
「ご飯作って、おなかいっぱい現象」と一緒です。
さらに、値上がりが凄いというか。
気がついたら、コミックや文庫一冊がそんなに高いの!?
と、レジで何度、心の中で目をむいたでことでしょうか…。
買っていただいてありがとうございます。
そして、私には手の届かない存在になりつつあることを悲しみます。
さて今回も、本紹介のブログや、本関連のYouTubeを投稿されている方々の動向が気になります。
本屋大賞のときも思いましたが、多くの方が候補作レビューなどをされていらっしゃいました。
「候補作全部読んだ感想」とか、「受賞作予測」なんて、一体どれだけ本を読んできたら出来るんだろうかと思います。
本当に本が好きなんだなあと尊敬します。
もちろん私も読書しますが、「書店員だからといって、みんなが読書好きだとは限らない」ということは申し上げておきましょう。
実際に私が好きなのは、本という存在。
あらゆる物語や、知識が詰まっているんです。
形も好きです。
製本作家さんのInstagramを見ては、ひとり萌えています。
あと、それらが収まっている本屋という空間。
図書館も好きです。
整然と並べられていますからね。
夢です、床から天井までの本棚。
脱線しましたが、今回1ミリ書店員が気になっている作品をお伝えします。
- 芥川賞候補作・市川沙央さんの「ハンチバック」。
- 直木賞候補作・月村了衛さんの『香港警察東京分室』。
市川沙央さんは、新人賞受賞のデビュー作が候補作です。
月村了衛さんは、『機龍警察』を読んだことがありますが、すでに賞を受賞されている方だと思っていたので、初候補ということで気になりました。
『機龍警察』は、コミカライズもされているようです。
どの本も面白いだろうなと思いながら、今はどれも読めない気がします。
おそらく一年かけて、頭の中で漉し残ったタイトルの本を読むことになるでしょう。
この世に本は、溢れんばかりにありますからね。
読みたいときに読みたい本を。
選考会は7月19日です。
どの作品が賞を受賞するか楽しみです。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございます。