【映画の感想】殺人の疑いをかけられた、湿地の少女の物語|「ザリガニの鳴くところ」(2022年)

ささめく
Ⓒ1ミリ書店員

こんにちは。
消費期限を一日過ぎたパンを食べて、お腹を壊した1ミリ書店員です。
冷蔵庫入れててもだめですよ。
消費期限は守りましょうね。

さて、今回は「ザリガニの鳴くところ」を鑑賞いたしましたので、よろしければ、お付き合いくださいませ。

映画「ザリガニの鳴くところ」(2022年)


ザリガニの鳴くところ (字幕版)

2019年、2020年のアメリカで最も売れた本『ザリガニの鳴くところ』(原題:Where the Crawdads Sing)が映画化され、2022年11月には日本でも公開されました。

昨年のことですが、本当に話題になりましたよね。

原作は、全世界で1500万部売れたそうです。HAYAKAWA BOOKS&MAGAZINES より)

1ミリ
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すごいっ。
日本の人口を1.257億で計算すると、日本人全員が8冊は買ったことになるのかな?合ってるかな?

私は、映画を観るか、原作を読むかで悩んでいました。
結局そのままどちらにも手を出さず、2023年に至ったというわけですが。

そして、やっと観ました。

Amazonのprime videoで。

1月から配信されていたそうですが、prime会員になったのはその後だったので、最近になって配信されていることを発見したんです。

観なきゃ! って思いました。

そして、観ましたー。

面白かったですー。

「ザリガニの鳴くところ」は、どんな内容?

1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で、一人の青年の変死体が見つかるところから、お話は始まります。

この湿地帯では、幼い頃に家を出て行った家族が戻ってくるのを待ちながら、少女・カイアがひとりで生活をしていました。

湿地のさまざまな動植物とふれあい、生きる術を学びながら、成長します。
その中で、読み書きを教えてくれた幼なじみとの恋や、青年との出会いがありました。

町の人たちは、湿地で暮らすカイアを〝湿地の娘〟呼び、さげすんでいました。
そういった偏見の目もあり、カイアは青年の殺害容疑をかけられてしまいます。

一体、何が起こったのか。

本当にカイアが犯人なのか。

裁判の経過と、カイアの過去を交互に示しながら、結審までお話は進んでいきます。

カイアの生い立ちに切なさを覚え、幼なじみとの時間に幸福を感じ、青年との出会いでは、なんだか危ないよ、と悶々としながら、鑑賞しました。

救いだったのは、近くの商店の夫婦です。

カイアを問答無用で保護するでもなく(カイアが最初に「お父さんは家にいる」と嘘をついたからですが)、適度な距離で見守ってくれていたのが良かったです。

お父さんも家を出ていったのですが、私は「あなたのせいで家族が出て行ってしまったんですけど」って思いました。

1ミリ
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おいおい、ですよ。

鑑賞した感想

もう、見所はカイアの芯の強さです。

そりゃあ、落ち込むことも悲しむこともありますよ。
だって人間だもの。

でも、立ち上がれないほど、ボロボロには折れないんです。

折れるより、怒りを燃料に燃える感じ。

逃げもするけど、自分を見失わないし、立ち向かう。

そこが、あっぱれでした。

どんな人におすすめ?

  • ミステリー好きな人。
  • 幼い少女が、どうやったらひとりで生活できるのかが気になる人。
  • 2時間の鑑賞時間に耐えられる人(笑)。

1ミリ豆知識

『ザリガニの鳴くところ』というタイトルから、ザリガニって鳴くの?って思った方は多いと思います。
私もです。
ネットで調べたら、ギギギとかジジジとか音がするようです。

実際にどこがどうなって、そんな音が出るのかは、分かりませんが、タイトルの意味を把握するには、原作を読んだ方が良いかもしれないと思いました。

ちなみに『ザリガニの鳴くところ』は、作者のディーリア・オーエンズが70歳にして初めて書いた小説だそうです。(HAYAKAWABOOKS&MAGAZINES より)

余談

ところで、映画化された小説って、どっちを先に読むか観るかしようか、悩みませんか?
私は、小説やマンガ原作の映画なら、原作を読んでいたら映画は観ないし、映画を観たら原作は読まないんですよね。

自分が感じた、最初の印象が薄れたり、幻滅したくないなと思うんです。

あと、結末が分かっていて読んだり観たりすることが、ちょっと冷めちゃうなと……。

1ミリ
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作家先生、映画製作者の方がた、ごめんなさい。

両方を堪能した作品もありますよ。

『風の谷のナウシカ』とか、『AKIRA』とか。

人によりけりですかね、やっぱり。

今回も、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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