こんにちは。
12月は半端なく忙しくて、「体は職場、心はステイホーム」の1ミリ書店員です。
どういう意味かって?
精神がひきこもってるんです。
忙しさに対して、みざる・きかざる・いわざるです。
三猿です。
ただの猿です
毎日出勤すれど、家は出てない。
ふとしたことで、「お役ごめん」がまっているかもしれない。
「おかしなことを言っている」と思ったそこのあなた。
ええ、私はおかしいですよ、多分。
12月は、クリスマス、年末、年越し、お正月と目白押しです。
そして、イベントといえば、プレゼント。
プレゼントといえば、本です。
いえいえ、本以外もオッケーです
やはりメインはクリスマスではないでしょうか。
イエス・キリストの生誕のお祝いをする日が25日ですが、24日のイブってなんぞや。
さて、やってまいりました。
年2回の芥川賞・直木賞の候補作発表です。
前回も似たようなことを書きましたが、年2回ってサイクル早いですよね。
だんだん賞の存在が、私の中で薄まっています。
薄めすぎたカルピスのようです。
年に1回の花粉症より多いですー。
こんなこと書いたら、怒られそう。
繁忙期に忙殺されて、正常な判断が下せない、いち書店員の戯言です。
完全に個人的意見です。
さんざんひどいことを言っておきながら、こんなことを言う資格はありませんが、賞に選ばれる作品は、やっぱり面白いんですよね。
美術や文芸、音楽、いちから何かを創りだす人の頭の中がどうなっているのか見てみたいです。
そして、発表の瞬間は、なんだかんだいって、わくわくしてますよ。
わくわく
さて、2023年下半期はどんな作品が候補作として選ばれたのでしょうか。
芥川賞候補作
- 安堂ホセ「迷彩色の男」、文藝秋季号、文藝春秋
- 川野芽生「Blue」、すばる8月号、集英社
- 九段理江「東京都同情塔」、新潮12月号、新潮社
- 小砂川チト「猿の戴冠式」、群像12月号、講談社
- 三木三奈「アイスネルワイゼン」、文學界10月号、文藝春秋
直木賞候補作
- 加藤シゲアキ『なれのはて』講談社
- 河﨑秋子『ともぐい』新潮社
- 嶋津輝『襷がけの二人』文藝春秋
- 万城目学『八月の御所グラウンド』文藝春秋
- 宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』朝日新聞出版
- 村木嵐氏『まいまいつぶろ』幻冬舎
残念ながら、本屋に勤めていても、本を浴びるほど読める収入は得られない。
お金さえあれば、好きなときに好きな本を買えるのにっ。
この、もどかしさ。
ええ、仕方のないことです。
ええ、ええ、泣いております。
今回1ミリ書店員が気になっている作品をお伝えします。
・芥川賞候補作・九段理江さんの「東京都同情塔」。
・直木賞候補作・村木嵐氏さんの『まいまいつぶろ』。
読んでいないのに気になる理由は、ずばりタイトルです。
「東京都同情塔」は読んでいると苦しくなりそうな予感。
『まいまいつぶろ』は、心に良い終わり方をしそうです。
タイトルだけで想像した内容です。
決して、本当の作品の内容ではありません。
お気をつけください
今回は、芥川賞直木賞合わせて、候補者11人中8人が過去に候補に挙がった作家だそうです。
誰が獲ってもおかしくない状況なのでは。
さらに、万城目学さんの作品が候補に挙がっていたことに驚きました。
なぜなら、既に受賞されているものだとばかり思っていたからです。
大変失礼致しました。
選考会は1月17日です。
どの作品が賞を受賞するか楽しみですね。
さよなら、さよなら、さよなら。
余談
現在、2022年度下半期の直木賞を受賞された千早茜さんの色々な作品を読んでいます。
デビュー作『魚神』で幻想に浸って、『神坂の暇つぶし』では最後の最後で涙がどしゃぶり。
「好きー」という感想しか出てこなかった『透明な夜の香り』の感想は、ブログ記事にしていますので、良かったらご覧ください。今は『男ともだち』です。
この中で印象的だったのが、「男ともだち」というのが、なんかずるいという感覚。
なんとなく、分かる気がします。
まだ、直木賞受賞作の『しろがねの葉』までたどり着いていませんが、作品を網羅するまで楽しみます。
ちなみに、候補作を一作読んでいないのに、賞の候補作を紹介するってなんか妙ですね。
本屋だから必要かなと思ったけど、何か知りたければ、ネットで検索すればでてきますもんね。
むしろその方が、感想などのレビューやコメントがあるから需要がある。
次からは、大人しくしていましょうか。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございます。