いしかわゆき『書く習慣』クロスメディア・パブリッシング
ブログを始めてはや3ヶ月目。
全く何も分からないまま始めたにしては、自分に見合ったゆるゆるなブログになっているのではないかと、自画自賛している1ミリ書店員です。
実はわたくし、2年前に通信教育課程がある大学に編入して、この春に無事卒業することができたのですが、それまでほとんど文章を書く習慣がありませんでした。
それまでに書いた文章といえば、仕事での報告書くらいです。(始末書ともいう)
そんな状態で、大学のレポートを2年間書き続けました。
慣れている人からするとたいしたことではないかもしれませんが、私にはかなり大変でした。それでも、調べものをしながら文章で表現して、という作業が、時間を忘れるぐらい面白かったんです。
卒業が許可されるくらいの力は身についたはず、と言い聞かせて、このブログを始めたくらいなので、いまだに「書き方迷子」です。
その迷子のお呼び出しアナウンスのような本を探し求めて、文章の書き方の本を何冊か読んではみたものの、「これだっ」という、自分を鼓舞できる本を見つけられず……。
文章の書き方本というより精神的な励ましがいるのかなと、帯びにある「〝たのしく書く〟こつ」が気になって、いしかわゆきさんの『書く習慣』を手に取りました。
実は、前から気になっていた本でしたが、石橋を叩いてもすぐには渡らない性格のため、横目で見ながら手を伸ばせずにいたのです。
そんな私が購入し、書店員だけど遅読な私があっという間に読んでしまって、見事に影響を受けた本です。
どんな内容?
文章を書くということに対するハードルを下げてくれる本です。
文章を書くために指南してくれる部分はもちろんありますが、取り組み方の面で、気軽に手を伸ばして良いものなんだと、気負わずに実行へ移せるように導いてくれる内容です。
正直に言うと、前半は「ふんふん」と読んでいるだけでした。
本の真ん中あたりのページまで読み進めたとき、「感じた素晴らしさを伝えるためにじっくり考えて文章にしなければ、というようなことを考えていると、どうなるか」というようなことが書いてありました。
どうなるの?? と思ってページをめくると……
「50000年くらい過ぎるので今書いておこう。さっさと書こう。」
思わず吹き出しました。電車で読んでましたよ、私。
50000年って。
思わず0を数えました。
いや、50000年って。
それを読んで、万年鼻炎の鼻に空気がすっと通ったみたいにすっきりして、身体の力が抜けました。
だって、50000年って。(しつこい)
そこからは、気になる一文や参考にしたい部分が不思議と(失礼)たくさん出てきて、ふせんをつけまくって読みました。
後半のページは、別の本を読んだかと思うくらい極細ふせんがはみ出しています。
この本を読んで、良いことを書こうと思うのをやめました。(そもそも書いてあったかどうか疑問)
そしてTwitterも始めようかなともくろんでいます。
今やらないと、50000年経っちゃいますからね。
どんな人におすすめ?
- 文章を書きたいと思っている人。
- SNSを始めたいけど、躊躇している人。
- 気軽にアウトプットしたい人。
- なにか続けられることをしたい人。
- ちょっと趣向の違うエッセイを読みたい人。
余談
子どものころ、シャーロック・ホームズが好きで、にわかミステリーみたいな文章を書いたことはありました。
しかも、好きだったのはコナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズではなく、宮崎駿さんが制作に関わった『名探偵ホームズ』というアニメのほうです。
コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズが原作として使用されていますが、キャラクターが全て犬になっていて、ホームズがかわいいんです。
ブルーレイ欲しいな。
そこから原作を読んだりして、推理小説が面白く感じたきっかけだったのかもと、思い出しました。
今回も、最後までお読みいただきありがとうございます。