【ささめく】2023年10月11日。将棋界に新たな伝説が生まれた。藤井聡太さん、八冠おめでとうございます。

ささめく
Ⓒ1ミリ書店員

こんにちは。
お店の閉店後に、藤井聡太さんが八冠達成のニュースを見て、頭を抱えた1ミリ書店員です。
もっと早く知っていれば、明日に備えて売り場の準備ができたかもしれない。

気にかけていたことなのに、肝心の11日は、いつも通り仕事にとらわれ、追い立てられていました。
せめて、ニュースのチェックだけでもしていれば……。

という1日でした。

1ミリ
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なにはともあれ、
藤井聡太さん、八冠おめでとうございます!

祝!藤井颯太九段、八冠初独占!

将棋に全く詳しくないので、素人が「おめでとう記事」を書いても仕方がない、と思いましたが、せっかくのおめでたい八冠のニュースに、頭は抱えつつも1ミリばかり浮き上がった私は、一般人としてお祝い申し上げます。

藤井聡太さんが七冠になったときに、少しばかり調べたのですが、タイトルって昔は三冠しかなかったんですって!
それをすべて獲得したのが、当時すでに九段と王将を保持し、1957年7月に名人戦を制した升田幸三実力制第四代名人です。

タイトル戦が始まった頃は名人戦しかなかったようですが、時代とともに3つ5つと、タイトル戦が増えていきました。
それを考えると今の棋士の方は、タイトル独占が最初から険しい道になっているのではないかと感じられます。

1ミリ
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ただ、棋士をされている方で、タイトル独占を目標に掲げている方が
どの程度いらっしゃるかは分かりませんが。

そんな中、1996年に7タイトルを初独占された羽生善治さん
それぞれのタイトルを獲得した回数も、他の棋士と比べて抜きんでているようです。

そんな偉業を成し遂げた羽生さんと次世代のホープ藤井さんが、同時代に現役で対局する姿も見られるなんて、なんだかわくわくしますね。

さて、藤井聡太さんは、21歳の若者です。
若者といっても、会見の受け答えなどを拝見すると、老成した仙人みたいな印象を、私は受けました。
今回の王座戦でも、タイトル獲得の喜びで「ウェーイ」という感じよりも、反省点を次につなげるとおっしゃっていて、本当に頭が下がります。
八冠独占をどこまで続けられるのか、楽しみですね。

1ミリ
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日々是勉強。
その心持ちを、私は持ち得ているのか。

いや、持ち得ていない。

1ミリ豆知識

八冠八冠といっておりますが、八冠とは、竜王・名人・王位・王座・棋王・叡王・王将・棋聖です。

それぞれ主催が違います。

さらにリーグ戦の参加資格やボス戦(タイトルホルダーとの対局)の対戦数や日数、持ち時間なども異なるんです。

こんなに違うと、それぞれのタイトル戦に合わせて、調子を整える必要がありそうです。
それはもう、最高のコンディションを本番にもってくる運動選手や演奏家と同じで、アスリートですよね。

お師匠さんの杉本昌隆さんも今回のことに関して、100メートル走を8秒台で走るようなものと言っておられたようです。

1ミリ
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ちなみに我らが人類の記録は9秒台だそうです。

おふっ。

最近は、将棋の対戦の勝率などをAIが判断(予測?)しているようで、王座戦の途中までは、藤井聡太さんは勝率1%だったようです。

お師匠さん曰く、本人も負けを覚悟していたのかもしれない、とのこと。
それに私はびっくり仰天ですよ。

そんな中での、逆転勝利

人間同士の対局は、何が起こるが分かりませんね。

だって「にんげんだもの」(by相田みつを)ですよ。

対戦したお相手の永瀬拓矢さんですが、終盤で思わず頭に手を持っていくシーンが何度か見られました。

普段あのような姿は見せることはないらしいのですが、自分の指した一手だからこそ、取り返しの付かないことが分かってしまうという、なんとも言えない壮絶な心境があったのだろうなと思います。

阿呆を承知でいいますが、どちらにも勝って欲しかった。

対局した以上、勝ち負けはでますが、これは自己との戦いのような気がします。

1ミリ
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こんな戦いできないっ。

ごりごりに削られて、私の精神でドドメ色のかき氷ができそうです。

このような対局が生まれる将棋の魅力を、少し知りたくなった1ミリ書店員でした。

余談

藤井聡太さんは、17歳ときに初タイトルを獲得しています。
そして、たった4年で八冠。
1年でひとつ獲っても8年かかります。
それに、その間に獲ったタイトルを保持し続けることのほうが、難しいのかもしれませんね。
自分とはかけ離れた世界で、なんだか小説を見ているみたいです。

誰か、藤井聡太さんをモデルにした小説書いてくださーい。
いや、早い段階で、朝の連続テレビ小説みたいな感じで、ドラマになる日も遠くないかもっ。

ちょっとした疑問ですが、よく「ランナーズハイ」とか聞きますよね。
走っているときに、苦しかった息が急に楽になって、どこまでも走って行けるような感覚になるという。
個人的に「無心」になって走るみたいな感じだと思っています。

将棋にもそういったことが起こるのでしょうか??

将棋に限らず、囲碁やチェスなど、一手打つ度に、何百通りと先の手を予想しながら進める、という話しを聞いたことがあります。

頭をフル回転させながら、いわゆる「ランナーズハイ」になることはあるのでしょうか。

1ミリ
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急に今、ものすごくそれを知りたくなりました。
調べますっ!

ちなみに、藤井さん監修の将棋の本も出版されています。
将棋に興味を持たれた方や、お子さんにおすすめですよ。
ぜひ、本屋に立ち寄った際は、ご覧になって見てください。
今なら、将棋の特設コーナーを設けている本屋さんが、多いと思いますよ。

今回も、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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